ゴッドタンキス我慢卒業SP

こんな結末は誰も望んでいなかった。誰がお涙一杯の感動のメロドラマをキス我慢に求めていたっていうんだい?エエ?お若いの。違うだろう。キス我慢が面白かったのは基本悪ふざけ満載の茶番を大マジメにやっていたからじゃあないのかい?
それをなんだい東京03飯塚で〆るって。もっと重要なキャストがいたろうに。成松慶彦。結局最後は劇団ひとりとキスしちゃう長身のイケメンだ。
ひとりとみひろと成松、このトライアングルのドロドロ茶番劇がキス我慢のミソだったはず。
希望を言うならみひろの最後のスピーチのときに成松が乱入、みひろと卑猥な絡みを見せ「こいつはこういうやつなんだ!こいつの涙に騙されたやつら、おまえらはとんだ大マヌケだ!!」とかなんとか言いながら哄笑しみひろも悪魔的な表情で客を嘲る、みたいな、結局全部悪ふざけだった、みたいのでないとキス我慢とともに成長しキス我慢だけを青春に捧げた我々キス我慢世代の気持ちというものが、うまい収め所を見つけられずにさまようばかりではないか。
キス我慢はただのバラェティではない。伝統がある。格式がある。すでに神事なのだ。チャラチャラした若者にはわからないだろうが、守らなければならないものもあるのだ。
もっと長いシリーズにしてもよかったところをいいタイミングでピリオドをうったことはいい。だが最後の最後で方向性を見誤ったと言わざるをえない。
でもそんなことどうでもいいんですけどね。