ごきげんよう

関根麻里の自慢は「永久歯になってから虫歯の一本もない歯」。
するとガレッジセールの川田が「おれ前歯全部さし歯。チョコ食いすぎて」。

と、言うことは。お口でしてもらうとすれば川田の方が適役だということになる。しかし少し考えるまでもなく川田にしゃぶられてもおそらく不快なだけであろう。どれほど具合がよかろうともまず勃起すらしないのではあるまいか。どちらかにしてもらえるとすればいかに歯が健康であろうとは言っても、麻里ちゃんを指名するであろう。
またしても、である。我々はこの現実からの恐ろしい仕打ちに慄然とする。
適材適所というあたりまえのことがあたりまえに行われた試しがない。
なぜこのように現実は我々を立ち上がれぬまでに痛めつけるのか。
これこそまさに「あちらを立てればこちらが立たぬ」である。
嘆かわしいことである。