みうらじゅんのサブカルジェッター

田口トモロヲのこれまでを振り返る。パンクバンドばちかぶりの曲、初めて聴いた。何度も「ウンコ食ったら40万円」とメインのボーカルが叫び、重厚な男性コーラスがバックで「ウンコ、ウンコ、ウンコ、ウンコ」と呪術的に繰り返す。これは当時ウンコ食い専門のAV男優(バクシーシのことか?)がインタビューで「ウンコ一回食ったら40万円もらえるんだよ」と答えていたの感銘を受けて書いた曲だという。パンクとはいえサウンドは決してチープでなく十分聞き応えある歌と演奏。
「ステージでウンコする」という荒行を敢行した田口氏、ハタから見ればなんとも迷惑でただの目立ちたがりの愚行としか思えない行為であるが、当時の田口氏はマジメそのもの。当時のロックに対するアンチテーゼを表わすパフォーマンスとしていかに納得のいくウンコをするか、狭いアパートの一室で何度もリハーサルを重ねたとか、マジメだからこそのやむにやまれぬステージングであったことがわかる。
そんなウンコにまみれた道程を経て田口氏が辿り着いたところが「PROJECT X」のあの「だった・・・・・」のナレーション。キャバクラで鉄板のネタとなったという。
みうらじゅんと田口のユニットブロンソンズの曲かかる。マンダムの歌は何度か聞いたことあるがエマニエル夫人の歌のカバーは初めて。ストリングスのアレンジが素晴らしい。これ買うことに決めました。廃盤だがヤフオクにあった。