水曜いいとも

なんとも不可解なかたちで卒業となったゆうこりんのいない初めての水曜日、我々ファンのやりきれない思いなどどこ吹く風、ゆうこりんのいた痕跡などなにも残さず、ゆうこりんのいない寂しさを口にする出演者もおらず、悲しみだけが置き去りにされたまま。それでも番組は進行する。新メンバーは南野陽子、なぜゆうこりんでなく南野陽子なのか。そんな疑問もまた追及されることなく南野はまるでそこにいるのが必然であるかのように我が物顔に振舞う。どこかで何かが間違ってしまった。ゆうこりんタモリンと爆笑問題りん、最近では太田もまた実はこりん星人であることを記憶喪失してしまったコリン星人であることがゆうこりんの口から明らかにされたばかり。このこりん星を故郷とする仲間たちの甘やかな世界がいつまでも続くと信じていた、終わりがくることなど想像すらしなかった、あの夢のような日々。どこからか忍び寄る何者かの悪意を、感じ取ることができなかった、危機に対する備えがあまりにもなさすぎたのだ。私は先日見た「フォーガットン」とい映画を思い出した。わが子がいた記憶を何者かが奪い去ってしまうという内容だ。あの映画と同じように、何者かは人智を越えた超絶とした存在なのだろうか。そんな存在が、いつのまにか水曜いいともという場で巡り合ったこりん星の元住人達になんらかの理由でもって崩壊の因子を植えつけたのだろうか。わからない。全ては謎だ。強大すぎる敵の介在を越えていつか我々は再びあいまみえることができるのだろうか。