真夜中のハリー&レイズ

コンバットRECの回を聞きました。
RECは新日のプロレスを十代後半までリアルだと信じていたそうです。
新日が飛龍革命?とかUWFの台頭で揺れていた頃、UWFとの試合を逃げ続ける猪木さんには「リングで死ぬ」と言ったんだから早く死んでくれって思ってたんだって。好きすぎて。
その頃やっと「うすうすそうなんだろうなあと気づき始めた」そうです。
私がプロレスがフェイクファイトだと気づいたのがいつかと申しますと、小学校低学年のある日親戚の家で初めてプロレスを見た時で、今でも鮮明に記憶に残るワンシーン、外人レスラーがボディに一発くらって大げさに「ホアアッ」つってジャンプしてた。あれを見て「これはいわゆるフェイクファイトというやつだな」と悟ったんです。
一回初めて見ただけのプロレスでフェイクファイトだと見抜いた当時の子供であった自分の眼力をそれほど自慢する気はありません。僕はずっと誰しもそういう共通認識を持っていると勘違いしていたので。
 
青木真也の回を聞きました。

驚いたのは青木のお気に入りのファイトはハイアン・グレイシー×大山峻護だそうで、ハイアンが大山の腕折って中指立てて唾吐いた、あのシーンで「これだ」って思って、自分の格闘アイデンティティーが形成されたという発言です。
兄ハイアンの敗戦の判定に納得いかないという理由で大山に個人的な怨嗟を抱き、タップしてるのに委細かまわず腕を折り、唾まで吐きかけて同胞を侮辱した、あのMMA史上でもまれに見る不愉快なシーンを、嫌悪感抱くどころか最高に高まったなんて、そんな人日本中探してもそう多くはいないんじゃないでしょうか。
それが廣田のときの廣田の腕を折って中指立てたあのシーンにつながっていたと。
ほかにも警官辞めて修斗で食っていけるのか不安だったころのこととか、エディ・アルバレスに完敗した一番最近の話とか、聞き所満載のインタビュー。時間が許せばすべてのファイトの解説をお願いしたいところだったのですが。
必聴です!!

青木はリスナーの「右ひじがきれいに出ていたので勝敗はわずかな差で決まったのでは」との質問に「いや、実力にかなり差があった。今自分は世界のトップ10にはいない」旨の発言をしていました。
 
佐藤光留の回を聞きました。
「プロレスとMMAと、やっていてそれほど違いはない」との発言に釈然としないものを感じました。そんなわきゃないだろうに。インタビュアーにはもうちょっと突っ込んで聞いてほしかった。青木のときもそう。