タマフル

映画モテキのハスリング、おもしろかったすなあ。大根カントク本人からプレッシャーかけられてやりにくい環境でありながら「この主人公のパーソナリティが不快で不快で、次第に死ね、それもこれでもかってくらい苦しんで死んでくれ、と思わずにいられなくなる」等、随所に吐き捨てるような怒りの言葉を盛りながらの映画評。ここまで激しい憎悪の言葉を公共のラジオで私はいまだかつて聞いたことはない。
しかしながら長澤まさみに対しては最大の賛辞を贈る宇多丸。「長澤まさみの可愛さ、殺人級ですよ。マーダーです長澤まさみは」と。
長澤まさみに関しては先週の山里のラジオでも異常な可愛いさを例の気持ち悪いテンションで思いをほとばしらせていた。モテキで長澤の評価は確実にハネ上がっている。
そんななかマキタスポーツのラジオでのみ若干長澤の意外な素顔がリポートされた。ある小劇団の芝居を見に下北沢の劇場を訪れたマキタ、偶然にも長澤が隣に座ったというのだ。ひとりで来ていたようで、マキタが驚いたのはマキタが「ベタすぎてこんなんで意地でも笑ってやるもんかっていう、ゲロ吐くとっても下品なテンドンのギャグのシーンで長澤さんが大きな声上げてバカ笑いしてた」というもの。
このエピソードは長澤の評価をどう左右するか、人によって変わってくるだろう。マキタは若干引いていたっぽいが。逆に好感覚える人もいるだろうし。
いずれにせよ私自身は長澤で自分磨きしたことはかつて一度もない。これからもすることはないだろう。したがって私だけは長澤に勝ったことになる。これは間違いない。
 
三池崇史監督の1時間インタビューもすごい濃い内容で、よかったっすなあ。三池さんは意外な理論派でした。「正義を追求すると暴力になる」とかのくだりも、なるほどなあって思ったです。鬼太郎とか妖怪大戦争のころはなんて雑な仕事する監督だって唾棄するかんじでしたんですけどね。意外に誠実なお人柄。
ヤッターマンも13人の刺客もよかったんですけど、13人って、後半のチャンバラになってからが長くてそれが残念だったなあ。いろいろ工夫して奸計をあまた弄して、強大な敵をひとりまたひとりと削って弱体化させていくのが好きなんですよ。七人の侍でもそういうとこが好き。