PON!

是枝監督の新作「奇跡」の主演まえだまえだと樹木希林鳥居みゆきが直撃インタビュー。
太田光吉田豪が口をそろえて樹木希林のインタビューはハナからケンカ腰で緊張感がパねーという話であったが鳥居には好々婆然とした笑顔でそんな伝法な様子は垣間見えず。
吉田豪は「自分を隠そうとしない。だからこそ信用できる」と樹木を擁護していたが、インタビュアーによっては態度を変える、裏表のある樹木の人物像がはからずも露見することとなった。
また吉田はおぎやはぎのラジオで「芸能界で一番ケンカが強いのは」のお題で小木と対決したさい、「複数のヤクザをノした沢田研二、その沢田が畏れる内田裕也、その裕也を鉄パイプで半殺しにしたのが樹木希林。よって最強は樹木希林」とのまるで「ゾウは軍隊アリに殺される(そんなことはないと個人的には思う)、そのアリを食うのがアリクイ。だからアリクイが一番強いんだよキミィ!」、みたいな大山倍達方式の方程式で樹木の芸能界最強説を唱えていた。
つまり、鳥居はいつもの調子でフザけてインタビューを行っていたが、一歩間違えて樹木のご機嫌を損ねた場合、樹木は内田を半殺しにした勢いで鳥居に襲い掛かっていたかもしれない。そうなった場合、鳥居は内田のタクシーのウインドウを素手で破壊したほどの頑丈な体躯ではあるわけではないので、半殺しどころか全殺しの目にあっていたであろうと思われる。
つまり、あの時鳥居は死と隣り合わせの状態であったのだ。
九死に一生に見たとはこのことだ。