チリ鉱山事故

映画化されるらしい。でも。
まんまドキュメンタリーにしてしまっては
もったいない。
ふつうのパニック人間模様感動ドラマになってしまわないか。
ぼくわ。
それが怖い。
なにより、
ラスト、
オチがわかってしまっている。
そこでぼくわ。
いいシナリオを思いついたので、ぜひ、採用していただきたい。
あらすじは、こうだ。

33人の作業員が救出され、世界中が喜びに沸くなか、一台のカメラがある不思議な光景を映し出していた。
それは救出カプセルを引き上げるクレーンの滑車部分。
それが。
静かに廻りだしたのだ。
地下にはすでに誰も残っていない。
だが、誰かが、いや何かが。
深い地下からすこしずつゆっくりと
地上目指して上がってこようとしている。
 
熱狂している人々のなかで誰かが
「おい・・・・待て。まだ下に誰かいるのか?ワイヤーが・・・・・・巻き上げられているぞ・・・・・・」
「なにを言ってるんだ?33人、これで全部だ」
歓声を上げていた人々の静かになり
巻き上げられるワイヤーを見守った。
 
そして地底から遂に姿を現したそれは
地上に恐ろしい惨劇を
もたらすのだった。


その最凶のモンスターの名は・・・・・・・
キャンドル・エスペランサ・・・・・・・・・