MJに後藤真希

屋上のような場所でSKE、スキマスイッチMOUMOONらとともに流しそうめん。MC関根真理と男性アナ。
おりしも宇多丸のウィークエンドシャッフルでウタさんが「男泣き!女性アイドル10年史 負けざる者たち〜後藤真希とDream〜」 と題してごっちんについて熱く感動的に語ったのが記憶に新しいところ。
男性アナごっちんに「よく流しそうめんやられるって聞きましたが」
ハラハラする。家族を連想させる話題はタブーだろう。
もしもごっちんが「ええ、父が上から流して弟が先に取っちゃって、ケンカになると母が・・・・・・・」なんて答えたらそれでもう言葉に詰まってそれこそ番組にならないではないか。
それこそああいう不幸のあと、そしてヌード、という過程からいかにも能天気な流しソーメンという企画事態、非常に不自然な流れでありなんともいえぬ不安感が私を支配する。
だがさすがにごっちん、一時は芸能界のトップに立った人。そんな無神経なNHKのやり口には乗らず、
「よくやってました。リアルにこんなかんじで。大きな駐車場とかでこうやって竹でリアルに」
リアルという言葉を2回口にした。これは何を意味するのか。やはりお母様の事件のショックから現実逃避した期間を経たから出るリアルなのではないか。今ここにいること今自身が感じていること。それはリアルであると。自分自身に強調したいのではないか。
違う見方もできる。リアル連発と言えば出川だ。ごっちんは出川のエピゴーネンたろうとしているのか?それは勘弁願いたい。出川はキライだ。もしこっちの方が正解だとしたらごっちんが出川のどこに魅力を感じたのか、理解できない。
「麺類大好きで一日3食ラーメンでも大丈夫」
またここでもハラハラさせられる。お母さんがラーメンばっか作ってたんですか?などと関根真理がその持ち前の明るさ無邪気さでそんな無神経な質問を繰り出さないとも限らないではないか。
禍々しい不安の暗雲がさらに私のなかで膨れ上がる。
だがさすがに関根もプロ。「なんかこだわりの食べ方あるんですか?」当たり障りのない質問。ホっとする。
ごっちん「オリジナルの麺ツユ作って食べるのが好きです」
そこからごっちんオリジナルの麺ツユ作りが始まる。
市販の麺ツユにゴマ油、酢、醤油、ワサビ等をブレンド
固唾呑んで見守るSKE、パフュームら。
そして試食。「サッパリしてておいしい」などとSKEらも好評。非常にごっちんに気を遣っている様が見てとれる。若く今一番輝いているSKEが色々な不幸が重なり今はすっかりかつての光をなくしどう扱っていいか微妙なごっちんに気を遣っている・・・・・なんともいえない感覚・・・・・・・
今回MC陣も含めてごっちんを暖かく前に出してあげようとする心遣いが感じられた。
もし「そんなラーメンばっかみたいな偏った食生活だから弟が凶悪になっちゃうんですよ」なんて発言をもしスキマスイッチなんかがしたら私は「いやだなあ」と思ったことだろう。
そして新曲「宝石」。端的に言って非常に良い。湿っぽさは微塵もなく何かが吹っ切れたかのようなごっちんの歌唱は宇多丸が評したかつての「プラスチックな」感じは払拭され暖かさに溢れさらに彼女の苦難に満ちた半生を思いを馳せながら鑑賞するとさらに数倍の感動を感じずにおられないほどだ。
つんくの迷走に翻弄されていた頃「またどうせ売れないんだ」とこぼしていたというごっちん
今回はなんとかいい方向にいってもらいたいと心から思う。