マジすか学園

前田姐さんマジハンパねえ。マジつよ。
毎回クライマックスの対決シーンに持っていくシチュエーションの積み重ねに手抜きがない。必然性がある。説得力がある。テレビサイズの枠を超えている。これはすべてが映画的手法に拠っているからだろう。作り手は間違いなく鍛え抜かれた映画畑のクルーばかりだと推察できる。これはぜひ宇多丸のシネマレビューの俎上にのせてほしい作品だ。
こういう何を考えているかわからないアナーキーな流れ者が最後に怒りを爆発させ敵を壊滅させるっていうプロットはイーストウッドマカロニウェスタンの流れを汲んだものだろう。
主人公の行動にやきもきさせられながら最後には一種のカタルシスを得られる。
今のところはこれでいい。ただ、前田さんの冷めた表情がなにに起因するのか、
回想シーンでの荒れていたらしい過去の前田さんのカット、手首のなにやら力を封印することを誓ったかと想像できるミサンガ(?)。
これらが結局ありきたりの「友情」とか「友の死」とかの象徴であったならそれは私の望むものではない。あまりにありきたり、手垢のつきまくった陳腐な常套手段では。
なにかこう、もっと予想を裏切るものであってほしい。バカバカしいふざけた理由だったら嬉しいんだけど。思わず笑っちゃうような。たとえば手羽先・・・・がどうこうとか。なんかないかね。
たぶんやっぱムリなんだろうなあ。この調子だと。