アバター

話題のアバター見てきました。
当然っちゃ当然ですがシアターに入るお金もシアターまで行く気力もないので
実際に見たわけではありません。
あくまで見たつもりになってのレビューです。
でもまあテレビCMでエイリアンの造形も見たし水道橋博士ツイッター宇多丸のラジオである程度の情報は入ってきていますので
もう実際に見たと言っても過言ではないでしょう。そうでなければ悲しすぎます。
以下ネタバレ注意。
まず一言で言ってこの映画はベタですね。ベタ路線です。
水道橋博士がいみじくもエイリアンのルックスについて「アバタもエクボ」ってお笑い芸人が絶対言ってはいけないダジャレをツイッターで書いていました。
なぜベテラン大物芸人といっていい博士がこんなベタなダジャレを?答えは簡単、博士はもともとお笑いの人ではないからです。
だってここんとこ何十年も博士がなんかおもしろいこと言って笑かしてもらったっていう記憶もないですし。
そんなはずはない。そんなこと言っちゃいけません浅草キッドですよ。押しも押されもせぬ誰もが知っている漫才師です。
その博士がベタなダジャレを言った。それはこの映画がベタだからだとわかります。
まず映画の冒頭、車椅子生活を余儀なくされている主人公が見る空を翔る夢想。
のっけから夢オチです。この映画はすべてが夢オチに基づいて作られています。
主人公が目覚めベッドから落ちて夢だったと気づき、お母さんが「早く起きなさい遅刻するわよ」の声にトーストをくわえたまま家を飛び出し角を曲がると美少女エイリアンにぶつかって
スッテンコロリンあいてててて、ってなるところ、これも古今東西使い古されたベタなシチュエーション。
このあと主人公は目覚め夢だったと気づきます。「あれ?ここはどこ?ぼくは誰?」主人公は自問自答します。そして主人公は自分探しの旅に出る。太田光は自分探しっていう言葉が大っ嫌いだって言ってました。
だからサッカーのあのなんとかっていう人のことも嫌いだし、村上春樹の小説も嫌いだみたいなこと言ってたような。
それで主人公はハっと我に返る。自分探しなんかしている場合じゃない。エイリアンを殲滅し地球人に得になるようなことしなくちゃ、と。
主人公はエイリアンの着ぐるみを着てエイリアン村に潜入捜査を試みます。
ここで私は気がつきました。
「これはポカホンタス、ダンスウイズウルブス等に通じるいわゆる白いインデイアンもの映画の系譜ではないか」、と。
エイリアンはインデイアンそのものです。インデイアンウソつかないし。白人みなウソばっかつく。悪い白人。
でも、こないだっからずっと一週間かけてAKB48板野友美とちゆうこと河西智美のふたりでやってるポッドキャストラジオ「ともとものヤギさんおいで」2年分を一気に聞くという大事業を成し遂げたのですが、そのなかで「ハーフってめっちゃ可愛いよね奥真奈美ちゃんとか」って言ってるとこが2回くらいありました。でもこの場合のハーフって白人と東洋人のハーフって限定されてますよね。軽く人種差別入ってます。明石家さんまなんかあからさまに「外人かっこええよな」しょっちゅう言ってますし。タイガー・ウッズの例持ち出すまでもなく肌は白い方がいいって口に出して言わずともたいがいの人は思ってるんじゃないでしょうか。「色の白いは七難隠す」なんていうことわざもありますし。こないだなんか、外人がいっぱい出る番組で、たしか町山智宏さんも出てましたっけ、その番組でアフリカ系の方が日本のおばさんに自分の子供「肌が黒くなくてよかったですね」なんて言われたっつって激怒してました。
ぼく自身のことを言うなら肌の色はともかく女のビーチクが黒いのは勘弁です。蛇にピアスで見た吉高由里子さんのビーチクの黒さにもゲッソリしてそれで抜こうという気にはなりませんでした。
でもあの映画、板野友美は見てなんか感動して吉高ちゃんの大ファンになっったって言ってました。演技がじょうずだ、とかって言って。でもあんなポルノ見てアイドル規則にうるさいAKBの規律に抵触しないんでしょうか。いらん心配しちゃいました。
とにかくビーチクの色にはこだわります。これは正直な気持ちで、とやかく言われようともどうしようもないことです。
脱線しました。映画のあらすじに戻ります。
とにかく白人悪い。白人は戦争ばっか起こす。アメリカは世界の警察だって?誰がそんなこと決めた。そんなの誰も望んじゃいない。大国のおごりだ。一番野蛮なバーバリアンはアメリカじゃないか!!主人公は叫びました。その声は空しく虚空にこだまするのみ。
そこで主人公は気づきます。あ、これ夢だったんだ、って。そんなとこかな。