日曜サンデー

よなよなペンギンりんたろうがゲスト。例のごとく太田の宮崎駿雄批判が始まる。
よーするに愚かな人間に自然とか神みたいのが罰を下すみたいなのが気に食わない、と。
その点りんさんの作る話は人はダメでもいいじゃん、っていう視点で作ってるからいい、みたいな例のヴォネガットタイタンの妖女につながるクリシェ的なケーデンス。
で「宮崎作品は見ますか」と聞くと一応見ててラピュタまでは好きだって。
そんで「どうですか宮崎さんと共作なんて」と振ると「いや〜〜それじゃあ話がハジョウしちゃうでしょ」と驚愕の返答。もちろんこれは破綻をハジョウと読み間違えてしまったんだろう。
私は我が耳を疑って何度も何度もリプレイし確かめた。だが間違いない。しかも太田も田中も友近も、その間違いを指摘しない・・・・・・・
わたしに数十年前の学生時代の記憶が蘇る。無知で愚かなガキの集団のなか、少しでもまわりより賢ぶっておぼえたての言葉を過剰に連発したがる年頃、友人がまさにそのハジョウを連発したのだ。私は彼を徹底的にバカにしておまえはいかに恥ずかしいこの世にあってはならぬ忌むべき存在かをネチネチと一昼夜に渡って説いていたぶった。そう羊達の沈黙のレクター博士が隣の牢の住人を言葉責めで自殺に追いやったように。
その結果、わたしの友人も自ら命を絶った。
私は自分のしたことにいささかも後悔はない。彼は死ぬべきだった。いやそれどころか私は自分の話術を誇りにさえ思う。そう今日この時までは。
りんたろうというアニメ創成期から数々の名作を世に送り出した偉大な作家でさえこのような恥ずかしいミスを犯す。だが立派に生きている。人はダメでもいいのだ。そのことにやっと気がついたのだ。
なーんて、ウソですけど。友達がハジョウって言ってバカにしたのは本当だけど。