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えりか様の母君のりら様がインタビュウに答えていました。なんか、淡谷ノリ子みたいな顔の、えりか様の美しさからはちょっと想像つかない風貌のおばあ様でした。
その姿を見て私はある小説のことを思い出した。谷崎純一郎の「えりか抄」だ。それはたしかこんなお話しだった。
美貌のお琴の師匠えりかに一途に仕える丁稚のツヨシ。ある時行方不明だったえりかの母が突然ふたりの前に現れた。その姿は淡谷ノリ子と浅香ミツ代を足したようなかんじだった。えりかは「私も将来ああいう顔になってしまう」と深く絶望しツヨシを遠ざけるようになった。
えりかを思うツヨシは自ら両眼を針で突き、失明した。「これでもう私のえりか様はもとのまま美しいえりか様のまま、永遠に変わらないのだ」・・・・・と。
ええはなしや。