しょこたんコンサートツアー!貪欲☆まつりinJCBホール!レポ

行ってきましたJCBホール。以下ネタばれ含みますので注意。
今日はしょこたんの誕生日でありコンサートツアーの初日です。この情報をいちはやくしょこたん☆ブログで知った私は誰よりも早く電車に飛び乗った。目的地はJCBホール。さてJCBホールとは一体どこにあるのだろう。厚生年金ホールは昔行ったことあるのでわかる。しかしJCBは?手がかりは名前だけだ。JCB。おそらくJTとかJRの仲間であろうと閃いた私は小田急線で新宿方面へ。そして山手線に乗り換える。ここまでは正解。だがここから私は迷走する。どの駅で降りるべきか。
私は西日暮里を選択した。理由はとくにない。勘だ。私の勘はこういう時意外によく当たる。初めて降りる駅なので土地勘はまったくない。とりあえず大通りを歩いてみる。下町らしいひなびた町並みだ。しょこたんの手がかりは・・・・?商店の人に訊いてみたいのだが、人見知りのためそれができない。どんな小さな手がかりでもいい、周りをキョロキョロ見ながらとにかく歩く。しだいに繁華街は途切れ、住宅街に。小さな公園に行き当たる。私は少し落ち着いて考えなければ、と思いベンチに座った。
気づけばすでに日も暮れかかっている。一体何時間歩いたろう?こんなはずではなかった。何かが間違っている。最初からおれはとんでもない間違ったところから始めてしまったのではなかろうか?昔からそうだった。おれはつまらないトラブルに顔を突っ込んでは痛い目に会ってばかり。あの時もそうだった。おれはまだ駆け出しのトップ屋で、名前を売り込もうとくだらないゴシップを嗅ぎ付けては飲み屋街を聞き込みに。それが実は政界の大物のスキャンダルに発展するとも知らす。それで気づいた時には一見してそれとわかる商売の男達に囲まれていたのだった。
(中略)
どれほど時間が経っただろう。いやな記憶ほどぶり返すととめどがなくなる。すっかり夜が更けてしまったようだ。一体ここはどこだ?おれはなんのためにここに来たのだろう?目的すらすでに失われてしまっていた。
その時暗闇からおれをじっと見据える視線を感じた。それはいつからそこにいたのだろう。ヌメヌメと妖しく光る青い肌。しなやかにして強大な力を秘めた四肢。間違いない。やつだ。おれの一族はやつに皆殺しにされた。最後の末裔であるおれにとどめを刺すべくずっとこの地で幾世紀もおれを待ち続けていたのか。
やつと視線を交錯させるうち憎しみは次第に憐れみにかわっていた。考えてみればかわいそうなやつだ。やつにはなにもない。それなのにそれは必死にはみだしたハミ毛をパンツに押し込もうとしている。死後数週間は経っているだろう。凄まじい腐臭を漂わせながらも必死に。
やつに比べればおれは・・・・・おれには・・・そうだおれには翔子がいる。そうだ思い出した。この地に来た理由を。おれが存在する理由を。
俺は立ち上がる。もう迷いはなかった。
「翔子が待ってる」
ヤツに言い残しおれは歩き出した。
歩くことだ。歩き続けていればいつか翔子のコンサート会場に行き着くことだろう。