ケンカを仲裁。

部屋で寛いでいると外でただならぬ怒声。なにごとかと5階のベランダから下を覗いて見るとうちの建物の隣にある駐車場で男が「開けろ」「ふざけるな」と大声上げてクルマのドアをガンガン蹴っている。後部ドアはロックしてなかったらしく後部ドアを開けて上半身を突っ込んでなんかしている。女の金切り声でイタイイタイヤメテ。おれはこうゆう揉め事は大好物なうえになにか事件になってからあとでニュースなんかで「近隣の住人はビビって見ないフリしてました」とか言われたらかなわんから一応刃物とか対策で厚い上着羽織ってケータイ持ってから下に駆け下りていくとクルマの傍らに男がおんなをクルマの外に引き出しているとこだった。おれ「110番か!110番するか!?」」と男に向かって一喝。男はメガネかけた普通の若い男。当然逆上しておるので「うるせえ関係ないだろ」と失礼な口のきき方。「関係あるよ事件になったら大変だし」とおれ。男こちらに向かってきそうになるので身構える。おれの一分のスキもない構えに男は危険を察知したのか立ち止まり、突然口調が変わり「すいませんでしたただのケンカです」おれ「おねーちゃん110番しよか?」と女に聞く。女は茶髪のケバいキャバっぽい女。ただ「痛いよう痛いよう」と泣きじゃくるのみ。そのときうちの下の階のおっさんがベランダから「小宮山さん110番しましょうか?」と声をかけてきた。見ると上の階の住人もベランダから見てる。おれはもう一度おねーちゃんに「110番しよか?」と声かけるも女はコチラを見ようともせず泣いてるだけ。だんだんつまんなくなってきて、それ以上何も言わず様子だけ見て、男がなんか必死になだめすかしてるのを後にして部屋に戻った。
このようにおれはヤバそうな事態を見て見ぬフリをしたりを絶対しない肝っ玉のすわったいい男だ。キャバっぽいおねーちゃんも女に手を上げるDV男に股を開くよりおれのように男らしい男に股を開くべきだと真剣に思う。