ほんとにあった怖い話

私は帰りが間に合わず見れなかったのですが、しょこたんがとうとうやってしまったようですね。「霊の存在の客観的なる証明」という、人類の歴史始まって以来の偉業を。人類が地球上に存在する短い期間では絶対に証明はムリだろう、と言われ続けてきた難題を、たった22年しか生きていない小娘がいとも簡単に。
恐れていたことが起こってしまった。私はこのときがくるのをどれだけ危惧していたことか。
「霊の存在の証明」、このことが人類に及ぼす甚大な影響を、私は恐れ常日頃世間に発表すべきではない、と警鐘を鳴らし続けてきた。
どのような証明の仕方をしたか知らないが、とにかく、霊が私たちのすぐそばに一瞬の隙もなくべったりと寄り添っていることを、世間の人々が知るに到ってしまった。このことが人類の存亡につながるということに、どうして誰も思い至らなかったのか。愚かだ。愚かすぎる。人類の壮大なる集団自殺が、今はじまったのだ。
まず、今この時からケツをペロ〜〜ンと出してウンコをブリリとひり出す、この恥ずかしい行為をとる人間はいなくなる。霊に見られているのだ。恥ずかしくてクソなど垂れられるはずがない。2,3日は我慢できるだろう。だが2週間、3週間、となるとクソの毒が全身に廻りほとんどの人間は自家中毒を起こし市に至るであろう。あわよくばクソを垂れることに何の羞恥心も抱かない恥知らずな人間が少数生き残ったとしよう。だがこの恥知らずな人間たちも、霊の見ている前で生殖行為を行うことにはさすがに抵抗があるであろう。おじいちゃんやおばあちゃんの、肉親が間近で見守る中、自らを奮い立たせられる猛者は、さすがに少ないであろう。こうして人類はゆっくりと絶滅に向かうのである。パンドラの箱は開けられた。もう後戻りはできない。私があれほど警告したのに。