NOVAのCM

あれあのヒゲのおっかない上司に怒鳴りつけられて、NOVA行ったらNOVA友だっつって肩組んで仲良しになるあれ、もう見れないのかな。寂しいな。あのCMは現代のユートピアっていうか、夢のような理想郷を描き出していたと思う。でもやっぱりありえない世界だったってことなんだろうなあ。っていうか、大っ嫌いだった。あのCM。見かける度に気持ち悪くなって便所に駆け込んでゲロを大量に吐いていた。それもウソだけど。ウソばっかりだなこの醜い世界は。本当にイヤになる。宮崎あおいでさえ、私をなにか汚らしいなに物かであるかのように顔をしかめ、なるべく触れる面積が少ないように爪の先でつまみ生ゴミの溢れた三角コーナーにポトっと落とした・・・・・しかるべき後なにが楽しいのか、これ以上ないような幸福に満ちた笑みを浮かべながら誰かと手に手を取り合い飛び立って行ってしまった。「アヒルンルンアヒルンルン僕達は 一生一緒さアヒルンルンルン」 そう無邪気に歌っていた君を信じていた。信じ切っていたそれなのに嘘。嘘。嘘。嘘、嘘・・・・・・・
NOVAのCMの、あの全てを許しあえる美しい世界に、私は行きたい。