浅草キッドの海賊男

高阪剛の巻、モーリス・ホワイト、じゃなかったモーリス・スミスのジムに入門した経緯、一度ジムに顔出したらモーリスが中学生くらいのガキに「ヘイモーリス、キックはそんな蹴り方じゃダメだよ、こうやって上から下に打ち下ろすんだ」、なんつってアドバイスされている。高阪は「なんであんなガキにエラそーな口きかせてんだ?」と訊くと「ヤツには昨日キックの打ち方を教えた。オレは何十年もキックを打っている。その何十年もの間にいつしかフォームが崩れていることに気づかなくなっている。ヤツはそれをオレに教えてくれたんだ」それを聞いた高阪は目からウロコがボロボロ、即入門を決定したという。
思えばサップが快進撃してたころは必ずモーリスの姿がセコンドにあったもんだが、サップはもういちど一からモーリス先生に仕込んでもらったらどうかと。そういうもんではないかもしれないけど。